縄生村(読み)なおうむら

日本歴史地名大系 「縄生村」の解説

縄生村
なおうむら

[現在地名]朝日町縄生なお

町屋まちや(員弁川)の南岸に位置し、東海道に沿い、南西には小向おぶけ村がある。「北勢古志」は古代訓覇くるべ郷、「布留屋草紙」は久米くめ郷に属したとする。「三国地志」以来近世の地誌類では「延喜式」にみえる朝明あさけ駅の所在地であったとするが、近年の研究では否定する説が有力。中世には金綱かなつな郷と称されていた。苗代なわしろ神社所蔵の永禄八年(一五六五)の大吉天満宮納帳には、現在の小字名と一致する地名がみえる。「神鳳鈔」の「二宮金綱御厨各三石、十五丁」はこの地と考えられる。

天正一一年(一五八三)の内宮神領本水帳写に「なおう」と出、同一二年頃の織田信雄分限帳(内閣文庫蔵)では、森清十郎がこの地で九七〇貫を知行していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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