普及版 字通 「縟」の読み・字形・画数・意味
縟
16画
[字訓] いろかざり・おおい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は辱(じよく)。辱は草を切ること。その草を集めて席を作るをといい、帛を加えるを褥という。〔説文〕十三上に「きなり」とあり、・褥の色あいや文様の多彩なるをいう。(繁)は髪飾りの多いこと。「繁文縟礼」「繁文縟旨」のように繁と縟と相対して用いることが多い。
[訓義]
1. いろかざり、いろどり、あや。
2. おおい、うつくしい。
3. 褥と通じ、しとね。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕縟 マダラカニシテ・マダラナリ 〔字鏡集〕縟 ウハシキ・マダラキ(カ)・オホフ・マダラナリ・マダラカニシテ
[語系]
縟・辱・・褥njiokは同声。辱は草切り。それをとし、褥とし、それに文様を施して縟という。
[熟語]
縟采▶・縟彩▶・縟旨▶・縟▶・縟毛▶・縟礼▶・縟麗▶
[下接語]
縟・華縟・綺縟・采縟・辞縟・鮮縟・藻縟・典縟・繁縟・紛縟・文縟・緑縟・礼縟・麗縟
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報