世界の観光地名がわかる事典 「羅什寺塔」の解説 らじゅうじとう【羅什寺塔】 中国の甘粛(かんしゅく)省武威市街の北大街にある、8角12層の中空の塔。武威古城の文明と歴史のシンボル的存在である。秦時代の高僧、鳩摩羅什(クマラジーヴァ)が武威に仏法を広め、経典を翻訳した功績を称えて建てられた。高さは32mで、細長い四角のレンガを積み上げて造られている。下から3層目、5層目、8層目には門がなく、塔の一番上には瓢箪(ひょうたん)形で銅製の宝瓶がついている。最上階には東西に小さな仏龕があり、中には純金製といわれる仏像が納められている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報