美山湖(読み)みやまこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「美山湖」の意味・わかりやすい解説

美山湖
みやまこ

青森県南西部、中津軽郡西目屋村(にしめやむら)、岩木川上流にあった人造湖。岩木川総合開発の一環として建設された多目的の目屋ダム用の貯水池で、純貯水量は3900万立方メートル。目屋ダムは1960年(昭和35)完成の重力式コンクリートダム。2017年(平成29)目屋ダムの下流に接して建設された津軽ダムが竣工したため、目屋ダムは新しい人造湖津軽白神ダムの湖中となり、美山湖も消滅。津軽白神湖から上流の暗門川(あんもんがわ)には渓谷や暗門の滝があって、赤石(あかいし)渓流暗門の滝県立自然公園に指定されている。

横山 弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「美山湖」の解説

美山湖〔青森県〕

青森県中津軽郡西目屋村、岩木川水系岩木川の上流にあった多目的ダム、目屋ダムのダム湖。“美山”は「みやま」と読む。湛水面積は205ヘクタール。同ダムの下流に新しく「津軽ダム」がつくられ、新しいダム湖「津軽白神湖」(湛水面積510ヘクタール)に吸収された。

美山湖〔秋田県〕

秋田県大仙市北部、雄物川水系淀川にある協和ダムのダム湖。“美山”は「みやま」と読む。

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世界大百科事典(旧版)内の美山湖の言及

【西目屋[村]】より

…第2次大戦後再開発され,銅,亜鉛,鉛などの鉱山として活況を呈したが,1978年閉山した。1960年津軽平野の灌漑,洪水調節,発電を目的とした目屋ダムが完成して美山(みやま)湖が生まれ,中心集落の村市近くに岩木川第1発電所が建設された。岩木川上流は目屋渓谷と呼ばれる景勝地で,暗門ノ滝がある。…

※「美山湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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