美男鬘(読み)ビナンカズラ

デジタル大辞泉 「美男鬘」の意味・読み・例文・類語

びなん‐かずら〔‐かづら〕【美男×鬘】

狂言装束の一。女性役に用いるかぶり物で、長さ約5メートルの白布を頭に巻き、両端を顔の左右に垂らして帯にはさんだもの。美男帽子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「美男鬘」の意味・読み・例文・類語

びなん‐かずら‥かづら【美男鬘】

  1. 〘 名詞 〙 狂言の女性役に用いるかぶり物。女装のとき長い白い布を頭に巻き、前で結んでその両端を左右の脇下まで垂らし、両端を帯にはさんだもの。びなんぼうし。びなん。
    1. 美男鬘〈英一蝶画狂言絵巻〉
      美男鬘〈英一蝶画狂言絵巻〉
    2. [初出の実例]「猿楽の狂言に、女に出立ばひなんかづらと称して布又は木綿にてかしらをまきそのあまりを両方へさげて出る」(出典:随筆・秋斎間語(1753)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android