白布(読み)ハクフ

世界大百科事典 第2版の解説

しろぬの【白布】

古代以来,青苧(あおそ)等の麻苧を原料としてつくられた衣料。すでに律令制時代に貢納・自給のため全国的に生産されていた。平安末期から鎌倉時代には,残存史料によると青苧生産地の甲斐(小井河荘),常陸(村田荘),上野(土井荘),備前(長田荘),豊前(糸田荘),薩摩(入来院)等の諸荘園から公事物として白布が貢納されている。鎌倉末期以降になると青苧等麻布原料の商品化によって,それらが京都,奈良,天王寺等の都市麻織業者に供給されて,製品白布はこれらの都市の白布座・布座で売られるようになる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

オフサイドトラップ

サッカーの守備の戦術。攻め込んでくる選手とすれ違うように守備側選手が一斉に前へ出て、攻撃側の選手をオフサイドの位置に残すもの。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

白布の関連情報