群苗(読み)ムラナエ

デジタル大辞泉 「群苗」の意味・読み・例文・類語

むら‐なえ〔‐なへ〕【群苗】

群がり生えている稲の苗。
上野かみつけの佐野田の苗の―に事は定めつ今はいかにせも」〈・三四一八〉
[補説]一説に、「むらなえ」は「点苗うらなえ」で、苗代なわしろからひと握りの苗を抜きとって、その本数によって吉凶を判断することという。

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精選版 日本国語大辞典 「群苗」の意味・読み・例文・類語

むら‐なえ‥なへ【群苗】

  1. 〘 名詞 〙 むらがり生えている稲の苗。一説に、「むらなえ」は「うらなえ」(占いをするための苗)で、苗代から一握りの苗を抜き取り、その数によって吉凶を判断することという。
    1. [初出の実例]「上毛野佐野田の苗の武良奈倍(ムラナヘ)に事は定めつ今は如何にせも」(出典万葉集(8C後)一四・三四一八)

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