羽陽秋北水土録(読み)うようしゅうほくすいどろく

改訂新版 世界大百科事典 「羽陽秋北水土録」の意味・わかりやすい解説

羽陽秋北水土録 (うようしゅうほくすいどろく)

出羽国平鹿郡浅舞村の玄福寺住職浄因が,多年の観察もとづき秋田地方の自然風土と生活風俗を記録した全10巻の大著で,1787年(天明7)に脱稿した。一般には知られなかったが,仏教的世界観をもとに展開された経済論,農業論として特異な内容で,とくに気象正常・異常の周期性の発見,それに適応したイネ品種の選び方などに,独自の合理性が示されている。
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