羽黒新村(読み)はぐろしんむら

日本歴史地名大系 「羽黒新村」の解説

羽黒新村
はぐろしんむら

[現在地名]笹神村羽黒

真光寺しんこうじ山と南のじんヶ峰の谷間に位置し、東は出湯でゆ村、北西坂町さかまち村、南は今板いまいた村。正保国絵図では「羽黒村」とあり、高一四〇石余、村上藩領。元禄郷帳では次郎丸じろうまる村枝郷とあり、高二八石六斗余。宝永四年(一七〇七)頃の元笹岡組御巡見御案内帳(渡辺家文書)では同高を記し、田畑反別二町五反七畝余、家数五、男一二・女一四。優婆堂には天平五年(七三三)行基作と伝える優婆尊像がある。優婆尊略縁記によれば、出湯に逗留の節、五頭ごず山の麓の樹の上に紫雲たなびくを見た行基はその木に仏像を刻もうとした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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