翻然(読み)ホンゼン

デジタル大辞泉 「翻然」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぜん【翻然】

[ト・タル][文][形動タリ]
ひるがえるさま。また、ひるがえすさま。「翻然として話を転じる」
急に心を改めるさま。「翻然として悟る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「翻然」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぜん【翻然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. ひるがえるさま。また、ひるがえすさま。
    1. [初出の実例]「翻然一蹶山岳傾、群声雷轟不制」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)四・題友人所蔵相撲節会図)
  3. 急に心を改める様子
    1. [初出の実例]「其の志を求め遂(とげう)とて、さて翻然として隠居するぞ」(出典:四河入海(17C前)九)
    2. [その他の文献]〔風俗通‐十反〕

はん‐ぜん【翻然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「はん」は「翻」の漢音 ) 心をひるがえすさま。心ががらりと変わるさま。ほんぜん。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「Hanzen(ハンゼン)ト アヤマチヲ アラタメル」(出典:改正増補和英語林集成(1886))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「翻然」の読み・字形・画数・意味

【翻然】ほんぜん

ひるがえるさま。

字通「翻」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android