耀う(読み)カガヨウ

デジタル大辞泉 「耀う」の意味・読み・例文・類語

かがよ・う〔かがよふ〕【×耀う/×赫う】

[動ワ五(ハ四)]きらきら光って揺れる。
雑木の芽の群れが…おぼろに―・う絢爛けんらんのさま」〈長与竹沢先生と云ふ人

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精選版 日本国語大辞典 「耀う」の意味・読み・例文・類語

かがよ・うかがよふ【耀・赫】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙
  2. きらきら光ってゆれ動く。きらめきゆれる。
    1. [初出の実例]「見渡せば近きものから石隠り加我欲布(カガヨフ)珠を取らずは止まじ」(出典万葉集(8C後)六・九五一)
    2. 「はかなさのたくひもかなし灯のかげにかがよふ夜はの夏虫〈藤原為家〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)六)
  3. 少しずつ見えたり隠れたりする。ちらつく。
    1. [初出の実例]「すき影にただ一人かかよひて」(出典:能因本枕(10C終)一二五)
  4. はなやかにきらめく。
    1. [初出の実例]「なよび姿の耀(カガヨ)ひわたる清(けう)らさに」(出典:白羊宮(1906)〈薄田泣菫〉心げさう)

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