老三編(読み)ろうさんぺん(その他表記)Lao-san-pian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「老三編」の意味・わかりやすい解説

老三編
ろうさんぺん
Lao-san-pian

中国の文化大革命の時期から全国的に広く学習されはじめた毛沢東の3つの論文。 (1) 『ベチューンを記念する』 (1939) ,(2) 『人民に奉仕する』 (44) ,(3) 『愚公,山を移す』 (45) の3編をさす。いずれも延安時代に書かれたものである。 (1) はカナダ共産党員の医師 N.ベチューンが日中戦争中の 1938年初期から 39年 11月まで八路軍の傷病者の治療,看護に献身的な奉仕を続けて過労に倒れた,犠牲的精神をたたえた論文である。 (2) は共産党中央警備連隊の戦士張思徳が 44年9月5日陝西省北部の山中で炭焼き作業中,炭焼き窯がくずれて死んだため,その追悼集会で行なった講演である。 (3) は毛沢東が七全大会で行なった閉会の辞で,古代中国の寓話『愚公,山を移す』を当時の中国革命にあてはめて,共産党を愚公,帝国主義と封建主義行く手に立ちはだかる2つの大きな山,全中国の人民大衆を天帝にたとえ,全国の人民に勝利への確信をもたせようとしたものである。

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