老声(読み)ろうせい

精選版 日本国語大辞典 「老声」の意味・読み・例文・類語

ろう‐せい ラウ‥【老声】

〘名〙
老人の声。老成した声。老熟した声。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二「幼舌にして老声、乍ち泣き乍ち笑ひ」
能楽論で、能の音曲における老人の音声の質。
花鏡(1424)奥段「老声は生(なま)声尽きて、あるいは横、あるいは主、又は相音などの残声にて」

おい‐ごえ ‥ごゑ【老声】

〘名〙 老いて衰えた声。盛りを過ぎた声。
※枕(10C終)四一「鶯は、〈略〉夏・秋の末までおいごゑに鳴きて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android