耐熱性プラスチック

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

耐熱性プラスチック
たいねつせいぷらすちっく
thermally stable plastics

熱可塑性プラスチックのうち、とくに耐熱性に優れたものをいう。一般的には250~300℃の高温でも連続使用に耐えうるプラスチックのことである。構造材料としてのプラスチックは金属などとの比較で、その欠点の一つに耐熱性が乏しいことがある。これを克服するために、高温で長時間の使用に耐える耐熱性プラスチックの開発が盛んである。耐熱性として第一に要求される性質は、高いガラス転移点(ガラスのように硬くなり内部分子が自由に動けなくなり始める温度のこと)と軟化温度とをもつことである。また、熱変形もおこしにくく、熱分解温度も高く安定なこと、さらに空気酸化や加水分解がおこりにくく、かつ適当な成形加工性が必要である。1960年代以降に開発されたおもな耐熱性プラスチックの廃棄物の処理は、酸化剤を添加して燃焼させることができるようになった。[垣内 弘]
『宮坂啓象ほか編『プラスチック事典』(1992・朝倉書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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