ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軟化温度」の意味・わかりやすい解説 軟化温度なんかおんどsoftening temperature ガラスやプラスチックのような無定形固体の温度を上げていくと,比較的狭い温度範囲を通過するときに急激に流動性を増す。この温度を軟化温度または軟化点という。軟化は結晶体の融解のように顕著でないから,軟化温度は加熱過程や測定方法により少し異なる。夏の暑い日に道路でアスファルトの軟化現象が見られる。窯業では炉内に置いた各種のゼーゲルコーンの軟化点から炉内温度を知る。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
化学辞典 第2版 「軟化温度」の解説 軟化温度ナンカオンドsoftening temperature 無定形(非晶性)物質を加熱して,材料が軟らかくなり,変形をはじめる温度をいう.たとえば,粘度が 1010~1012 P(ポアズ)になる温度で数秒程度の時間で流動する状態.一定荷重下で試料の温度を上げ,変形がある値以上になったときの温度を測定する. 出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報 Sponserd by