耕地白糖(読み)こうちはくとう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「耕地白糖」の意味・わかりやすい解説

耕地白糖
こうちはくとう

通常、砂糖産地では、サトウキビから絞った糖液濃縮結晶させ、糖蜜(とうみつ)と粗糖とに分けて出荷する。これに対し、生産地で粗糖から直接に白砂糖をつくることがあり、これを耕地白糖とよんでいる。甜菜糖(てんさいとう)(ビート糖)は耕地白糖が多い。

河野友美大滝 緑]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の耕地白糖の言及

【砂糖】より


[製法による分類]
 カンショ糖は通常,サトウキビ栽培地周辺で原料糖(糖度96~98度の黄褐色の結晶)にし,これを消費地に運んで白砂糖,グラニュ糖などに精製される。しかし場合によっては,産地で直接白い砂糖にまで精製されることがあり,これを耕地白糖と呼ぶ。テンサイ糖は,ほとんどの場合耕地白糖である。…

※「耕地白糖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android