甜菜糖(読み)テンサイトウ(その他表記)beet sugar

翻訳|beet sugar

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「甜菜糖」の意味・読み・例文・類語

てんさい‐とう‥タウ【甜菜糖】

  1. 〘 名詞 〙 甜菜からつくった砂糖。〔稿本化学語彙(1900)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「甜菜糖」の意味・わかりやすい解説

甜菜糖
てんさいとう
beet sugar

サトウダイコン (てん菜) からとったショ糖原料にはサトウダイコンの根を薄片に細切りしたものから抽出した汁を用いる。一般にはグラニュー糖を生産するが,これは精製糖に比べ,無菌性,高純度 (99.9%) という特徴がある。現在ではてん菜から不純物を除き,イオン交換樹脂によって,脱塩,脱色して上白糖をつくることもできる。遠隔の熱帯で栽培されるサトウキビ (甘蔗) よりも,寒冷地でできるサトウダイコンのほうが,消費地に近くて地理的に条件が有利であるため,一時,サトウダイコン栽培が特に発達したことがあった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「甜菜糖」の意味・わかりやすい解説

甜菜糖
てんさいとう

テンサイ(サトウダイコン)の根を原料にした砂糖。ビートシュガー、ビート糖ともいう。テンサイとサトウキビは砂糖の二大原料で、日本では甜菜糖の生産量のほうが多い。

河野友美

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世界大百科事典(旧版)内の甜菜糖の言及

【砂糖】より


【種類】
 砂糖は原料植物,製造法,製品などによって,それぞれ異なった分類がされる。
[原料による分類]
 原料植物による分類で,カンショ糖(サトウキビ),テンサイ糖(テンサイ。ビート糖ともいう)が代表的なもの。…

【テンサイ(甜菜)】より

… 18世紀になって飼料用ビートの肥大した根に,糖分が含まれて甘いものがあることが注目され,1747年にドイツで初めてこれから試験的に砂糖をとることに成功した。90年に抽出法が開発され,1803年には,最初のテンサイ糖工場がドイツに作られた。ひきつづきフランスでも,ナポレオンの奨励のもとに,多数の工場の建設が進められた。…

※「甜菜糖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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