普及版 字通 「耜」の読み・字形・画数・意味
耜
11画
(異体字)
9画
[字訓] すき
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(し)。は耜の象形。はまた厶(し)と同じ。耒(すき)を加えて耜とするが、耒(らい)は力(すきの形)を執る形。は鍬状のすきである。〔説文〕六上にを正字とし、「耒の(端)なり」とし、のほか籀文(ちゆうぶん)一字をそえる。の字形のうちに含まれる厶が本来の字形で、それで草を切り、耕すのである。
[訓義]
1. すき、すきのさき。
2. すく、草を切り、土をおこす。
[古辞書の訓]
〔立〕耜 スキ・ウマクサ
[語系]
耜ziは・tzhiと声近く、(し)は〔説文〕一下に「さざる田なり」とするが、〔爾雅、釈地〕に「田一なるをと曰ふ」とあり、初耕反草の地をいう。tzhiもと同声で、ものを地中に挿しこむことをいう。〔説文〕六上に「は耒(すき)の(端)なり」とあって、先端の部分。耜は名詞、は動詞として用いる字である。
[下接語]
于耜・耜・県耜・故耜・耜・執耜・双耜・覃耜・長耜・耨耜・農耜・服耜・耒耜・略耜・良耜
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報