精選版 日本国語大辞典 「職方外記」の意味・読み・例文・類語 しょくほうがいきショクハウグヮイキ【職方外記】 漢文で記された世界地理書。五巻。一六二三年、中国在住のイタリア人のイエズス会士G=アレーニの著。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「職方外記」の意味・わかりやすい解説 職方外記しょくほうがいき 世界地理書。著者はイタリア人のイエズス会宣教師で、中国、明(みん)代に活躍したアレーニ(中国名、艾儒略(がいじゅりゃく))。1623年に漢文で著された地理図誌であり、マテオ・リッチの『万国図志』に基づいて増補したものといわれる。全5巻で、巻1はアジア、巻2はヨーロッパ、巻3はアフリカ、巻4はアメリカおよびメガラニカ(当時、南方にあると考えられていた大陸。メガラニカとは探検家マゼランにちなむ名称)、巻5は海洋に関する内容である。李之藻(りしそう)編『天学初函(しょかん)』理編に収められている。[内田 謙] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例