職方外記(読み)しょくほうがいき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「職方外記」の意味・わかりやすい解説

職方外記
しょくほうがいき

世界地理書。著者はイタリア人のイエズス会宣教師で、中国、明(みん)代に活躍したアレーニ(中国名、艾儒略(がいじゅりゃく))。1623年に漢文で著された地理図誌であり、マテオ・リッチの『万国図志』に基づいて増補したものといわれる。全5巻で、巻1はアジア、巻2はヨーロッパ、巻3はアフリカ、巻4はアメリカおよびメガラニカ(当時、南方にあると考えられていた大陸。メガラニカとは探検家マゼランにちなむ名称)、巻5は海洋に関する内容である。李之藻(りしそう)編『天学初函(しょかん)』理編に収められている。

内田 謙]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む