肘笠(読み)ヒジガサ

デジタル大辞泉 「肘笠」の意味・読み・例文・類語

ひじ‐がさ〔ひぢ‐〕【肘×笠】

肘を頭の上にあげ、袖を笠の代わりにして雨を防ぐこと。袖笠
横飛沫よこしぶきに―も詮なくて」〈浮・万金丹・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「肘笠」の意味・読み・例文・類語

ひじ‐かさひぢ‥【肘笠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 頭の上にかざして雨をしのぐ肘や袖。ひじかけがさ。袖笠。
    1. [初出の実例]「難波女の被く袖笠肘笠の」(出典:謡曲・蘆刈(1430頃))
  3. 笠の一種か。
    1. [初出の実例]「田の中には早乙女どもおりたち、田蓑・ひぢがさきて、思ふことなげに田歌をうたひ」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)三)
  4. ひじかさあめ(肘笠雨)」の略。

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