肛門洗浄器の効用(読み)こうもんせんじょうきのこうよう

家庭医学館 「肛門洗浄器の効用」の解説

こうもんせんじょうきのこうよう【肛門洗浄器の効用】

 肛門病気を悪化させないためには、肛門を清潔に保つことがたいせつですが、排便後にトイレットペーパーでふくだけでは、肛門が十分にきれいにならないことが多いものです。
 その点、温水が出て、肛門を洗う肛門洗浄器を便器に取り付け、排便後に使用すると、肛門を清潔に保つことができます。洗浄後は温風が吹き出し、肛門を乾かすシステムも備わっています。
 肛門の病気をもつ人のいる家庭では、肛門洗浄器を備えたほうがいいのです。
 肛門洗浄器は、洋式トイレ用に設計されていますが、和式のトイレでも、便器の上に台座をのせると設置できますから、業者の人に相談してみましょう。
 もちろん、肛門の清潔を保つには、必ず肛門洗浄器でなければならないというわけではありません。
 シャワー洗面器にためた温水で肛門を洗ってもいいのです。
 要は、紙でふくよりは、温水などの液体で洗ったほうが肛門は清潔になるということであって、洗う方法は問わないわけです。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android