出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…飲食物はいったん胃に滞留し,ペプシノーゲン,塩酸,粘液などからなる胃液で消化され,蠕動(ぜんどう)によってかくはんされ,糜汁(びじゆう)という粥状の食塊となって十二指腸に送られる。 胃では,消化酵素のペプシンやその作用を高めたり殺菌作用をもつ塩酸(胃酸ともよばれる)が分泌される。また胃内面表層の上皮からは粘液が,幽門前庭部からは炭酸水素塩(重炭酸塩)が分泌され,消化液が胃粘膜自体を消化することを防御している(これを胃粘膜防御機構という)。…
…幽門腺と噴門腺からは粘液が分泌される。したがって胃液のおもな成分は,塩酸(胃酸とよばれる。胃液はこのために酸性を呈する),ペプシン(ペプシノーゲンは塩酸によって活性化されてペプシンになる),粘液の3種であり,ほかに無機塩や数種の酵素が含まれる。…
※「胃酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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