家庭医学館 「胆管細胞がん」の解説
たんかんさいぼうがんかんないたんかんがん【胆管細胞がん(肝内胆管がん) Cholangiocellular Carcinoma(CCC)】
肝内胆管(肝臓の中に存在する胆管)の細胞由来のがんで、頻度は、原発性肝(げんぱつせいかん)がんの5%前後にすぎません。
発症は、60歳以上の人が多く、2対1で男性が多くなっています。
[症状]
初期には無症状で、進行すると上腹部痛、黄疸(おうだん)、全身のだるさ、食欲不振、体重減少、発熱などが現われます。
慢性肝炎(まんせいかんえん)や肝硬変(かんこうへん)をともなうことが少ないため発見が遅れ、発見されたときには、進行がんになっていることが多いものです。
[治療]
がんのできている部分を切除する肝切除が、治癒(ちゆ)の望める唯一の治療法です。
進行がんで手術ができないときは、その人のQOL(生命・生活の質)を考慮した緩和治療を行ないます。