背に腹はかえられぬ(読み)せにはらはかえられぬ

精選版 日本国語大辞典 「背に腹はかえられぬ」の意味・読み・例文・類語

せ【背】 に 腹(はら)はかえられぬ

  1. 同じ身体一部でも背と腹をとりかえることはできない。大切なことのためには、他を顧みる余裕がないことのたとえ。大きな苦痛を避けるためには、小さな苦痛はやむをえない。背中に腹はかえられぬ。背より腹。
    1. [初出の実例]「座禅の躰を致さぬにおいてはお手打ちに被成うとの御事で御座るに依て、背に腹は替へられず、座禅の躰を致しまして」(出典:虎寛本狂言・花子(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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