背を向ける(読み)セヲムケル

デジタル大辞泉 「背を向ける」の意味・読み・例文・類語

・ける

後ろを向く。「敵に―・けて逃げる」
無関心な態度をとる。また、そむく。「社会に―・ける」「父親に―・ける」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「背を向ける」の意味・読み・例文・類語

せ【背】 を 向(む)ける

  1. 物に対してうしろを向く。
    1. [初出の実例]「前方の室の羽目板がこちらに背を向けて、それにペンキで記された文字が、十郎丸、四四・三九噸と読めた」(出典:善財(1949)〈石川淳〉一)
  2. 無関心な態度をとる。また、同意しない。そむく。背中を向ける。
    1. [初出の実例]「長い衣をきて長い髯を生し、無智の世俗に背を向けて」(出典:冷笑(1909‐10)〈永井荷風〉一一)

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