背戸尻村(読み)せとじりむら

日本歴史地名大系 「背戸尻村」の解説

背戸尻村
せとじりむら

[現在地名]熱塩加納村 居廻いまわり

板沢いたのさわ村の南、五枚沢ごまいざわ川右岸の山麓に位置し、東方同川左岸には端村村杉むらすぎがある。古くからの地滑り地帯で幾度となく被災、昭和九年(一九三四)には倒壊家屋三、死傷者四を数える大地滑りが発生、本村集落は五枚沢川左岸に移転、同四九年には過疎化も一因して村杉の一戸を除き、残る世帯は大字加納かのうの内の平野部に移住、新崎にいざき集落となった。村名は狭隘な地形を表す言葉セトに由来するという。「新編会津風土記」によるとかつては五枚沢川下流、賢谷かしこだに(現山都町)の端村であったが、承応二年(一六五三)に同村から分れ一村となったといい、「会津風土記」に村名が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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