胚胞(読み)はいほう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「胚胞」の意味・わかりやすい解説

胚胞
はいほう

減数分裂を始める前の、第一次卵母細胞の核をいう。卵核胞ともよぶ。この時期の核はきわめて大形で、また、仁(核小体)物質発達が著しいのが特徴である。細胞内では、続いておこる減数分裂に備えて、父系母系相同染色体接合が始まり、いわゆる四分染色体が形成される。胚胞がその前後の時期の核に比べて著しく大形なのは、おもに染色体以外の部分の増大によるが、染色体もいくらか大きくなっている。減数分裂に際して核膜が消失するとき、胚胞内の核物質大部分は細胞質中に放出され、染色体も収縮するから、減数分裂を終えたあとの成熟卵の雌性前核では、核は著しく小さくなっている。

[雨宮昭南]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む