胡徳楽(読み)コトクラク

デジタル大辞泉 「胡徳楽」の意味・読み・例文・類語

ことくらく【胡徳楽】

雅楽高麗楽こまがく高麗壱越こまいちこつ調の小曲舞楽六人で演じる。酔ったしぐさで舞うこっけいな曲。

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精選版 日本国語大辞典 「胡徳楽」の意味・読み・例文・類語

ことくらく【胡徳楽】

  1. 雅楽の曲名高麗楽(こまがく)の一曲で、高麗壱越調(こまいちこつちょう)。舞人四人、勧盃(けんぱい)一人、瓶子取(へいじとり)一人の六名で演じる。酔ったしぐさで舞う滑稽な楽。勧盃という主人役は平たい四角な蔵面(ぞうめん)をつけ、瓶子取は笑顔の面をつける。舞人四人は赤い面をつけ、そのうちの三人の面は長い鼻が動く。遍鼻胡徳楽。胡章楽。
    1. 胡徳楽〈舞楽図譜 宮内庁書陵部蔵〉
      胡徳楽〈舞楽図譜 宮内庁書陵部蔵〉

胡徳楽の補助注記

教訓抄‐五」に、勧盃・瓶子取の二人は、古くは楽所の舞人の中でも上位の者が出ることになっていたが、次第に守られなくなったと記されている。また、この曲はもと横笛の曲であったが、承和年間(八三四‐八四八)に勅命によって常世乙魚が高麗笛の曲に改作したとも記されている。

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