胴骨(読み)ドウボネ

デジタル大辞泉 「胴骨」の意味・読み・例文・類語

どう‐ぼね【胴骨】

胴の骨。あばらぼね。
「―ふまへて首ふっと捻ぢ切り」〈浄・盛衰記
度胸肝っ玉
「―を試さんが為に、物すごき処の墓原へ行きければ」〈反故集〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胴骨」の意味・読み・例文・類語

どう‐ぼね【胴骨】

〘名〙
① 胴の骨。背骨やあばらぼね。
※虎明本狂言・痩松(室町末‐近世初)「おかずは長刀にて、どうぼねを二つになひてくれふ」
② 度胸。きもったま。胆力根性
※三河物語(1626頃)三「本多上野、其外之衆のどうぼねおもよくしりたり」
※反故集(1671)下「胴骨(ドウボネ)をためさんが為に、物すごき処の墓原へ行ければ」
最上のもの。最も純粋なもの。また、中心となるもの。
俳諧・胴骨(1678)序「是を俳諧の胴ほねと名付侍る物ならし」
④ 心がまえ。覚悟。
※雑俳・日本国(1703)「女から胴骨すゆる死用意」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android