最上(読み)サイジョウ

デジタル大辞泉 「最上」の意味・読み・例文・類語

さい‐じょう〔‐ジヤウ〕【最上】

重なっているもののいちばん上。「マンション最上階」
いちばんすぐれていること。この上ないこと。「最上の品質」「最上の喜び」
[類語]高級一流高等高度高次高段上級上等上質最高級極上特上特等特級ハイレベルハイブローハイクラスハイスペックハイクオリティーハイグレードトップクラスハイエンドハイソハイソサエティーエグゼクティブ一番一等一級無上至上至高最高最良最善随一ぴか一白眉はくびベストナンバーワントップ最も

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精選版 日本国語大辞典 「最上」の意味・読み・例文・類語

もがみ【最上】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 山形県最上地方で産する米。最上米。
    1. [初出の実例]「つきや同士ちょいとつかんで最上だの」(出典:雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)宮三)
  2. [ 2 ] 出羽国(山形県)の郡名。古くは最上川流域の山形盆地・新庄盆地一帯を占めていた。仁和二年(八八六)北半部を村山郡として分離。文祿年中(一五九二‐九六)両郡の位置が入れ替わり、北部が最上郡南部が村山郡となった。昭和二四年(一九四九)郡域のほぼ中央に新庄市が成立。

さい‐じょう‥ジャウ【最上】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) この上ないこと。最も程度や価値などがたかいこと。また、そのさま。〔大日経開題(824)〕
    1. [初出の実例]「夢、最上(サイジャウ)の吉夢也」(出典:源平盛衰記(14C前)一八)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐劉蕡伝〕

もがみ【最上】

  1. 姓氏の一つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「最上」の意味・わかりやすい解説

最上(町)
もがみ

山形県北東端、最上郡の町。秋田、宮城県に接する。1954年(昭和29)東小国(ひがしおぐに)、西小国の2村が合併して成立。奥羽山脈神室(かむろ)山地の南に開けた向町盆地(むかいまちぼんち)の中心に位置する。最上小国川が盆地中央を西流し、水田地帯が広がるが、夏に東風の「山背」の影響を受けやすく、長い間冷害を受けてきた寒冷多雨地域。JR陸羽東線と国道47号が町域を東西に横断し宮城県大崎市に通じる。新庄(しんじょう)藩戸沢領時代から広大な牧野を利用した馬産地であったが、いまは和牛の生産・肥育が盛ん。瀬見、赤倉、大堀の3温泉があり、温水利用のウナギアユ養殖や地熱利用の地域冷暖房を行うなどローカルエネルギーの活用も盛ん。堺田(さかいだ)の旧有路家住宅(きゅうありじけじゅうたく)(国指定重要文化財)は江戸中期の庄屋(しょうや)住宅で、『おくのほそ道』では「封人(ほうじん)の家」とあり、「蚤虱(のみしらみ)馬の尿(しと)する枕(まくら)もと」を詠んだ家という。堺田から大崎市の鳴子(なるこ)に至る出羽仙台街道中山越は国の史跡に指定される。宮城県境一帯は栗駒(くりこま)国定公園域、南部は御所山県立自然公園一部。面積330.37平方キロメートル、人口8080(2020)。

[中川 重]

『『最上町史』上下(1984、1985・最上町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「最上」の意味・わかりやすい解説

最上[町] (もがみ)

山形県北東端,最上郡の町。人口9847(2010)。最上川の支流小国川の上流域を占め,中央部に小国盆地の平たん地が開ける。中心集落は向町(むかいまち)で,JR陸羽東線,国道47号線が東西に通る。江戸時代から小国馬の産で知られ,明治・大正期には県下一の牧馬地域として発展し,馬市がにぎわった。夏に太平洋側から吹く〈やませ〉の被害を受けやすく,古くから飢饉にみまわれることが多かった。主産業は農業で,米作を中心に肉牛飼育が行われる。製材業や縫製工場も立地する。町内には瀬見温泉赤倉温泉があり,いずれもスキー場をもつ。
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百科事典マイペディア 「最上」の意味・わかりやすい解説

最上[町]【もがみ】

山形県北東部,最上郡の町。最上川の支流小国(おぐに)川上流域を占める。主集落向(むかい)町は最上盆地にあり,陸羽東(りくうとう)線が通じる。米作,畜産,養蚕を営む。古くは馬の産で知られた。330.37km2。9847人(2010)。

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普及版 字通 「最上」の読み・字形・画数・意味

【最上】さいじよう

最も勝れる。

字通「最」の項目を見る

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