痩松(読み)ヤセマツ

精選版 日本国語大辞典 「痩松」の意味・読み・例文・類語

やせ‐まつ【痩松】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 痩せた松の木。
      1. [初出の実例]「痩松も年を肥たるあした哉〈納元〉」(出典:俳諧・沙金袋(1657)春)
    2. みいりのないこと。獲物のないこと。また、その人。
      1. [初出の実例]「何ももたぬあしひものをやせ松と申が」(出典:虎明本狂言・痩松(室町末‐近世初))
  2. [ 2 ] 狂言。大蔵和泉流。山賊が、通りかかった女を長刀(なぎなた)でおどして持っていた袋を奪う。ところが中の品物を見て喜んでいるすきに女に長刀を奪われて逆におどされ、着物まで奪われる。「やせまつ」は、良い獲物のない時の山賊の合言葉女山賊(おんなやまだち)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む