根性(読み)コンジョウ

デジタル大辞泉 「根性」の意味・読み・例文・類語

こん‐じょう〔‐ジヤウ〕【根性】

その人の本来的に持っている性質。しょうね。また、あるものに特有の性質。「根性の腐った奴」「島国根性」「やじ馬根性
物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。気力。「根性のある人」「見上げた根性の持ち主」
[類語](1性根心根気心/(2気力精神力意気地甲斐性意力強い気強いたくましい気丈気丈夫気骨気概骨っ節反骨確り心丈夫闘魂覇気闘志胆力度胸糞度胸士気負けじ魂負けん気利かん気勝ち気強気向こう意気鼻っ柱鼻っぱし負けず嫌いファイトガッツ

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精選版 日本国語大辞典 「根性」の意味・読み・例文・類語

こん‐じょう‥ジャウ【根性】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「根」は力があって強いはたらきをもつもの。「性」は性質 ) 仏語。仏の教えを受ける者としての性質や資質
    1. [初出の実例]「但し根性(コンジャウ)勝劣に随ふに」(出典:真如観(鎌倉初))
    2. [その他の文献]〔説無垢称経‐二〕
  3. 生まれつきの性質。多く、好ましくない人の性質についていう。こころね。しょうね。
    1. [初出の実例]「御たましひのふかくおはして、らうらうじうしなしたまひける御根性にて」(出典:大鏡(12C前)三)
  4. 苦しみや困難に耐え、事を成し遂げようとする強い気力。根気。
    1. [初出の実例]「マウンドの上で、〈略〉ベンチばかりうかがっているようになる。投手としての根性がつきはせん」(出典:完全試合(1961)〈佐野洋〉九)

根性の語誌

( 1 )本来は仏教語で、好悪いずれの感じをも伴っていなかったが、中世になると、のように次第に悪い意味を伴った形で用いられることが多くなる。近世浄瑠璃川柳などでは悪い意が主となり、それが現代にまで続き「盗人根性」「野次馬根性」「根性悪(わる)」などとも用いられる。
( 2 )一方、現代では、スポーツ教育等との関わりから「(悪い)根性を鍛える」という観点が起こり、「(鍛えられた良い)根性」という発想から、のように「根性」自体が好ましい意を伴って使用されることともなった。

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普及版 字通 「根性」の読み・字形・画数・意味

【根性】こんじよう

生まれつき。

字通「根」の項目を見る

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