( 1 )本来は仏教語で、好悪いずれの感じをも伴っていなかったが、中世になると、②のように次第に悪い意味を伴った形で用いられることが多くなる。近世の浄瑠璃や川柳などでは悪い意が主となり、それが現代にまで続き「盗人根性」「野次馬根性」「根性悪(わる)」などとも用いられる。
( 2 )一方、現代では、スポーツや教育等との関わりから「(悪い)根性を鍛える」という観点が起こり、「(鍛えられた良い)根性」という発想から、③のように「根性」自体が好ましい意を伴って使用されることともなった。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報