能ヶ谷村(読み)のうがやむら

日本歴史地名大系 「能ヶ谷村」の解説

能ヶ谷村
のうがやむら

[現在地名]町田市能ヶ谷町・鶴川つるかわ

大蔵おおくら村の東にある。津久井つくい道が通る。中世は小山田おやまだ庄のうちで、北条氏所領役帳では他国衆小山田弥三郎の所領として「廿九貫八百五十三文 直ケ谷 同」とある。同とは癸卯(天文一二年)検地のこと。日蓮宗妙行みようぎよう寺は永和元年(一三七五)甲斐身延山久遠くおん寺八世日億が創建し、のち大風のため大破したが、僧日通(永禄元年没)が再興したと伝える。日蓮自筆消息断片・伝日親筆法華曼荼羅などの寺宝がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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