能狂言の国際交流(読み)のうきょうげんのこくさいこうりゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「能狂言の国際交流」の意味・わかりやすい解説

能狂言の国際交流
のうきょうげんのこくさいこうりゅう

能楽の芸術性は早くから着目され,明治中期以降,B.チェンバレン,E.フェノロサペリー等が研究書を発表した。その紹介によって 1916年 W.イェーツの詩劇『鷹の井戸』が生れるなど,文学性・象徴性が高く評価された。本格的な海外公演が始ったのは第2次世界大戦後で,54年ベネチア国際演劇祭に最初の能楽団が参加して以来,公的な文化使節だけでなく,私的な公演も世界各国で盛んに行われるようになった。世阿弥著書が翻訳され,狂言の演技指導がアメリカで行われるなど,研究・交流は実技の段階にまで及んだ。創作面でも B.ブリデンが『隅田川』を翻案したオペラ『カーリュー・リバー』 (1964年) を発表したほか,国内でもシェークスピアの能化が行われるなど,普遍的な演劇としての交流は現在,新段階に入っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む