脂肪性器性異栄養症(読み)しぼうせいきせいいえいようしょう(その他表記)adiposogenital dystrophia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脂肪性器性異栄養症」の意味・わかりやすい解説

脂肪性器性異栄養症
しぼうせいきせいいえいようしょう
adiposogenital dystrophia

フレーリヒ症候群肥胖性性器発育不全症ともいう。オーストリアの神経科医 A.フレーリヒが 1901年に報告した疾患で,視床下部の腫瘍炎症外傷,奇形などの器質的病変によって,躯幹の脂肪沈着に加えて,性腺の発育不全と第2次性徴の欠如が認められる。これは視床下部から分泌されるホルモン (LHRH) の分泌障害によって,下垂体前葉から出る性腺刺激ホルモンの分泌が障害される結果と考えられ,さらに,精神障害,視力障害尿崩症,骨格発育障害などを伴うことがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android