脇立(読み)ワキダテ

デジタル大辞泉 「脇立」の意味・読み・例文・類語

わき‐だて【脇立】

かぶと立物たてものの一。兜の鉢の左右に立てて装飾とするもの。

わき‐だち【脇立】

脇士きょうじ

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精選版 日本国語大辞典 「脇立」の意味・読み・例文・類語

わき‐だて【脇立】

  1. 〘 名詞 〙 当世兜(とうせいかぶと)立物(たてもの)一つ。兜の鉢の左右の脇に立てて装飾とするもの。前立、後立などに対していう。
    1. [初出の実例]「『これは道理ぞかし。〈略〉鎧ふには次第あり』と言ふ。一番手綱 二番小袖。生絹、練絹〈略〉十一番 頬貫 十二番 わきだて 十三番 小手」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(室町中))

わき‐だち【脇立】

  1. 〘 名詞 〙わきじ(脇士)〔運歩色葉(1548)〕

わい‐だち【脇立】

  1. 〘 名詞 〙 「わきだち(脇立)」の変化した語。

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世界大百科事典(旧版)内の脇立の言及

【脇侍】より

…中尊の左右,あるいは前後に侍するもの。脇士,挟侍,夾侍とも書き,脇立(わきたち),〈わきじ〉ともいう。その数は多くは二尊で,中尊と合わせて三尊像というが,四尊,八尊,十二尊,それ以上数十尊に及ぶこともある。…

※「脇立」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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