ぬぎ‐かけ【脱掛】
- 〘 名詞 〙
- ① 着物をなかば脱いで肩のあたりまであらわすこと。肩脱ぎ。また、着物の後襟を後に押し下げて着ること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「末座にまだ脇あけの女、さのみかしこ顔もせず、ゆたかに脱懸(ヌギカケ)して」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)五)
- ② 能装束の着方の一つ。上着の唐織・素襖などの右片袖を脱いで後に垂らす着方。狂女や船頭などに用いる。ぬぎさげ。
- [初出の実例]「物狂の出立。びゃくゑにて、ぬぎかけたるべし」(出典:八帖花伝書(1573‐92)六)
- ③ 脱ぐ途中であること。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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