末座(読み)マツザ

デジタル大辞泉 「末座」の意味・読み・例文・類語

まつ‐ざ【末座】

末席下座しもざ。「末座に控える」
[類語]下座しもざ下座げざ末席しも下手

ばつ‐ざ【末座】

まつざ(末座)」に同じ。
「―に主人廉蔵と母の斧枝とが…控えて」〈魯庵社会百面相

すえ‐ざ〔すゑ‐〕【末座】

末の座席下座しもざ。まつざ。

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精選版 日本国語大辞典 「末座」の意味・読み・例文・類語

まつ‐ざ【末座】

  1. 〘 名詞 〙 集まった人の中で、目下の者、身分の低い者、重要でない者などがすわる末の方の席。末席。しもざ。ばつざ。
    1. [初出の実例]「遙かの末座(マツザ)に畏って」(出典太平記(14C後)一一)

すえ‐ざすゑ‥【末座】

  1. 〘 名詞 〙 座席の末の方。末席。まつざ。ばつざ。
    1. [初出の実例]「酒の座敷にては、はるかのすへさまでもつねにめをかけ、こと葉をかけ給ふべし」(出典:極楽寺殿御消息(13C中)第八一条)

ばつ‐ざ【末座】

  1. 〘 名詞 〙 身分の低い者などがすわる下(しも)の方の座。まつざ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕 〔晉書‐張憑伝〕

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