精選版 日本国語大辞典 「脹雀」の意味・読み・例文・類語
ふくら‐すずめ【脹雀】
〘名〙
※車屋本謡曲・放下僧(1464頃)「河柳は、水にもまるる、ふくら雀は、竹にもまるる」
② 紋所や模様の名。①が羽をのばした姿を、正面から見た形で図案化したもの。
③ 江戸末期以降の婦人の髪の結い方の一種。②の形に似せたもので、中央を締め、左右にもとどりを作る。一三、四歳から二〇歳ぐらいまでの若い女性が結った。〔風俗画報‐一号(1889)服飾門〕
④ 近代の若い女性向の帯の結び方の一種。袋帯を、両側に角を出し、お太鼓に似せて結ぶ。
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