普及版 字通 「腆」の読み・字形・画数・意味
腆
12画
[字訓] てあつい・うつくしい・おおい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は典(てん)。〔説文〕四下に「膳を設くること腆腆として多きなり」とあり、供薦することの多い意とする。その不十分なことを不腆、あるいは小腆という。〔書、大誥〕「殷、小腆」、また〔左伝、僖三十三年〕に自国を謙称して「不腆なる敝邑」のようにいう。
[訓義]
1. てあつい、あつい。
2. うつくしい、よい。
3. おおい、ゆたか。
4. ひさしい。
5. 典と通じ、つかさどる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕腆 アツシ・カサヌ・カサナル・オモシ・ヨシ・ウルハシ・ア(マ)カル・イタル
[熟語]
腆顔▶・腆愧▶・腆儀▶・腆厚▶・腆志▶・腆盛▶・腆然▶・腆贈▶・腆腆▶・腆冒▶・腆黙▶・腆養▶
[下接語]
加腆・儀腆・小腆・鮮腆・不腆・豊腆
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報