腐縁(読み)くされえん

精選版 日本国語大辞典 「腐縁」の意味・読み・例文・類語

くされ‐えん【腐縁】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くされ」は「鏈(くさ)り」の意を兼ねた語 ) 長く続いて離れようとしても離れられない悪縁。好ましくない関係を批判的、自嘲的にいう語。くさりえん。
    1. [初出の実例]「ぶら吉といふ仕事しにくっつき、置ながしのくされ縁(エン)」(出典滑稽本・寒紅丑日待(1816‐26)めでたい事)
    2. 「政界や官僚との腐れ縁は絶えない」(出典:ある小官僚の抹殺(1958)〈松本清張〉一)

くさり‐えん【腐縁】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くさり」は「鏈(くさ)り」の意を兼ねた語 ) =くされえん(腐縁)
    1. [初出の実例]「錆ついて腐(クサ)り縁(ヱン)とぞ成にける折釘文字でくどかれしより」(出典:団団珍聞‐五一八号(1885))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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