悪縁(読み)アクエン

デジタル大辞泉 「悪縁」の意味・読み・例文・類語

あく‐えん【悪縁】

仏語。よくない縁。悪い結果をもたらす条件
好ましくない人間関係。また、関係を断とうとしても断つことのできない男女の縁など。腐れ縁
[類語]因縁宿縁契り奇縁機縁腐れ縁運命運勢命運天運天命巡り合わせ回り合わせ星回り命数暦数宿命宿運定め時運

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精選版 日本国語大辞典 「悪縁」の意味・読み・例文・類語

あく‐えん【悪縁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。悪い縁。外的な悪い条件。
    1. [初出の実例]「煩悩内催、悪縁外牽、或発二乗心、或還三悪道」(出典:往生要集(984‐985)大文二)
  3. 思うままにならない男女の関係。特に、離れたくとも離れにくい間柄となった男女の縁。
    1. [初出の実例]「かかるちぎりの悪縁と、返らぬ道をたどり行」(出典:浄瑠璃・生玉心中(1715か)下)
  4. 結んではいけない縁。好ましくない結び付き。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「『爰であふも他生の縁だ』『悪縁ぢゃアごぜへませんかっ』」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)

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普及版 字通 「悪縁」の読み・字形・画数・意味

【悪縁】あくえん

悪因縁

字通「悪」の項目を見る

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