腕渡り(読み)うでわたり(英語表記)brachiation

翻訳|brachiation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腕渡り
うでわたり
brachiation

樹上などで水平に近い支持物 (枝) に母指以外の指を掛けて体重を支え,腕を交互に出して移動する方法。垂直な枝や幹を握ったりかかえたりして登るような動作,あるいは足を使用するような方法は含まれない。テナガザル (ギボン) において最も高度に発達している。またオランウータンも相当発達しており,ゴリラ,チンパンジー,ヒトも不完全ながら行うことができる。この運動を行うには上肢の屈筋が強大でなければならず,一方母指は退化することがある。ギボンが地上を歩くときに手を使用しないで足だけで歩くことや,腕渡りの際に体が垂直に保たれることなどから,かつてヒトの祖先も常習的に腕渡りを行なっていて,その後地上を直立二足歩行するようになったという説がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android