腕渡り(読み)ウデワタリ(英語表記)brachiation

デジタル大辞泉 「腕渡り」の意味・読み・例文・類語

うで‐わたり【腕渡り】

ブラキエーション

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「腕渡り」の意味・わかりやすい解説

腕渡り
うでわたり
brachiation

樹上などで水平に近い支持物 (枝) に母指以外の指を掛けて体重を支え,腕を交互に出して移動する方法。垂直な枝や幹を握ったりかかえたりして登るような動作,あるいは足を使用するような方法は含まれない。テナガザル (ギボン) において最も高度に発達している。またオランウータンも相当発達しており,ゴリラ,チンパンジー,ヒトも不完全ながら行うことができる。この運動を行うには上肢屈筋が強大でなければならず,一方母指は退化することがある。ギボンが地上を歩くときに手を使用しないで足だけで歩くことや,腕渡りの際に体が垂直に保たれることなどから,かつてヒトの祖先も常習的に腕渡りを行なっていて,その後地上を直立二足歩行するようになったという説がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android