腰折歌(読み)こしおれうた

精選版 日本国語大辞典 「腰折歌」の意味・読み・例文・類語

こしおれ‐うた こしをれ‥【腰折歌】

〘名〙
和歌で、三句と四句との接続が悪いもの。転じて、へたな歌。腰折
源氏(1001‐14頃)手習「今めきつつ、こしをれ哥好ましげに、若やぐ気色どもは」
自作の歌をへりくだっていう語。腰折。
明月記‐正治二年(1200)一〇月一一日「構出腰折歌於中将神殿披講
[補注]「類聚名物考‐和歌部一」では、「腰折歌 こしをれうた 本と末との間の細りて続かぬを云ふ。蜂腰の意に同じ、蜂腰も腰のほそき物なればなり」とあり、歌病の蜂腰(ほうよう)と同じとしている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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