腰神経(読み)ようしんけい(その他表記)lumbar nerve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「腰神経」の意味・わかりやすい解説

腰神経
ようしんけい
lumbar nerve

腰椎の椎間孔から出る5対の脊髄神経。後枝は発達が悪く背筋腰部および殿部上部の皮膚に分布するだけであるが,前枝は互いに吻合して強大な腰神経叢を形成する。この神経叢から出る枝のうち最大のものは大腿神経で,大腿部筋肉や皮膚に分布する。その他の枝は腰部,外陰部および大腿部の皮膚,および腹部や腰部の筋肉に分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の腰神経の言及

【神経系】より

… 脳に出入する脳神経が,頭顔部の機能にかかわる末梢神経であるのに対し,脊髄に出入する脊髄神経は,主として頸部以下の身体部位の機能にかかわる神経である。脊髄はその対応する身体部位にしたがって,頸髄,胸髄,腰髄,仙髄,尾髄に区分され,一方,それらの部位に出入する脊髄神経は頸神経cervical nerves,胸神経thoracic nerves,腰神経lumbar nerves,仙骨神経sacral nerves,尾骨神経coccygeal nervesと呼ばれる。ヒトでは,頸神経は8対,胸神経は12対,腰神経は5対,仙骨神経は5対,尾骨神経は1対で,全部で31対の脊髄神経がある。…

※「腰神経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android