背筋(読み)ハイキン

デジタル大辞泉 「背筋」の意味・読み・例文・類語

はい‐きん【背筋】

背部の筋の総称。浅層には僧帽筋広背筋などがあり、深層のものは肋骨脊柱運動関係

せ‐すじ〔‐すぢ〕【背筋】

背骨外側のくぼんだ部分背中中心線。「背筋を伸ばす」「背筋を正す」
衣服の背中の中心にあたる部分の縫い目。

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精選版 日本国語大辞典 「背筋」の意味・読み・例文・類語

せ‐すじ‥すぢ【背筋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 背骨の両側のくぼみの線。背中の中心線。
    1. [初出の実例]「背(せなか)は龍の如くにして、四十二の辻毛を巻いて、背筋(セスヂ)に連なれり」(出典太平記(14C後)一三)
    2. 「立ってゐる彼には襟足の奥の背すぢが見えた」(出典:蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉一)
  3. 衣服の背中の中心にあるたてにのびた縫い目。
    1. [初出の実例]「あか裸にて襦袢を見ると、隠元豆を見たやうな虱が脊すぢに五六ぴき」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)

はい‐きん【背筋】

  1. 〘 名詞 〙 脊椎動物の背中にある筋肉の総称。

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百科事典マイペディア 「背筋」の意味・わかりやすい解説

背筋【はいきん】

胴体背面にある筋肉の総称。浅層(せんそう)・深層の2系がある。浅層背筋は本来上肢に関連した筋肉で,一方は必ず上肢帯か上腕骨に付く。代表的なものに僧帽筋と広背筋があり,後者は人体中で最も広い筋である。深層背筋は固有背筋ともいい,浅層背筋とは筋膜で区分され,脊柱の両側に沿って後頭部から骨盤まで縦に走る。脊椎の各部,突起,肋骨に起始または停止する多数の筋肉からなり,腰部にあるものは脊柱起立筋とも呼ばれ直立姿勢を支持する。

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世界大百科事典(旧版)内の背筋の言及

【筋肉】より

…この深部に腕神経叢がある。
【背部の筋肉】

[背筋]
 背部にある筋肉は,大別して浅背筋群と深背筋群に分ける。前者は背部の浅層にあり,これに僧帽筋,広背筋,肩甲挙筋,菱形筋がある。…

※「背筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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