精選版 日本国語大辞典 「腹の虫」の意味・読み・例文・類語
はら【腹】 の=虫(むし)[=中(なか)の虫(むし)]
① 人体の消化器に寄生する虫。回虫(かいちゅう)の類。〔和玉篇(15C後)〕
② 空腹どきの腹鳴りを、腹中に虫がいて、それが鳴くものとしていう、その虫。
※俳諧・伊勢山田俳諧集(1650)寄合「うまさうにたうふをくふは浦山し あはれにもただ鳴はらの虫」
③ 腹立ちの感情などを、腹中にいる虫によって起こるものとしていう、その虫。腹だちや不満などの感情。
※当世少年気質(1892)〈巖谷小波〉四「ヂッと腹の虫を殺して」
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