大学事典 「自校教育」の解説
自校教育
じこうきょういく
education about the own university
学生に対して自校の建学の意義,歴史,研究成果などについて教える授業のこと。愛校精神を涵養し,入学した意義を再確認させる意味がある。早期退学を防ぎ,勉学への動機を高める効果が期待されるため,はっきりした目的なしに入学した学生にとって,自校の素晴らしさを認識することは重要である。海外の大学では,自学の歴史を入学時配布のパンフレットにするなど,授業以外で活発に行われている。日本でも導入する大学が増えており,ある大学では「○○大学の歴史」「大学と社会」として1年生に開講したり,受験生や在校生に100人の教員の研究内容を伝える冊子「知のフロンティア―○○大学の研究者は,いま」を配布したりしている。
著者: 細川敏幸
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報