自然休養村(読み)しぜんきゅうようそん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「自然休養村」の意味・わかりやすい解説

自然休養村
しぜんきゅうようそん

自然に親しむレクリエーション需要にこたえて、都市生活者が農山村自然環境に親しみ、理解を深めつつ休養のとれるよう整備された区域。各市町村が各都道府県知事に申請して自然休養村の指定を受ける。2002年(平成14)現在、指定された休養村は全国で約500か所あるが、建物老朽化などにより運営されていない所もある。これら休養村では、果実の摘み取りや体験農業、魚釣りの場などを提供しながら、農業生産だけでは生活しにくい農山村の所得向上をも図っている。

[沢 史生

『全国自然休養村協議会編・刊『自然休養村要覧』(1996~2000)』『国土交通省編『観光白書』各年版(財務省印刷局)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android