化学辞典 第2版 「臭化t-ブチル」の解説
臭化t-ブチル
シュウカブチル
t-butyl bromide
2-bromo-2-methylpropane.C4H9Br(137.02).(CH3)3CBr.濃硫酸の存在下に,t-ブチルアルコール(2-methyl-2-propanol)に臭化水素酸を作用させると得られる.無色の液体.融点-16.3 ℃,沸点72.8 ℃.1.20.1.4283.水にほとんど溶けないが,加水分解速度は速い.この化合物の反応の多くはSN1型反応で進行する.有機合成でt-ブチル基の導入に用いられる.[CAS 507-19-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報